その他

 AL-Mailにはこの他の機能として、今までにも若干触れたが、独自のフォルダ(AL-Mailにおける)を作成し、送受信したメールを(自動的に)分類する、定形的なメールを扱うときに便利なテンプレートの機能など様々な機能があるが、それらについてはAL-Mailに慣れていく中で、必要ならばヘルプ等を参照し、利用してもらいたい。

 更にファイルの添付という機能もある。電子メールは基本的に文字だけの情報をやり取りするシステムであり、ワープロの文書のように文字の大きさを変えたり、文書を見易くするための様々な機能といったものは無い。そのような文書を相手に送りたい時にはファイルの添付というものを利用する。この機能を使えば、ワープロだけでなく、表計算ソフトなど様々なアプリケーションソフトなどで作ったデータをファイルとして送受信することが可能である。ただし、ファイル添付の問題点として、メールにファイルを添付すると一般的にメールの大きさ(容量)は非常に大きなものとなってしまう。電子メールはインターネット上の資源を多数の利用者で共有して利用するものであり、大容量のメールをやり取りするなどということを行うと、その資源、特にメールサーバに対して大きな負担を掛けることとなり、場合によっては他の利用者などに迷惑をかける恐れがある。こうしたことからファイル添付を行う場合には、そのファイルを圧縮して容量を小さくするなどを行ってから添付するのが望ましい。このようにファイル添付の機能を利用する場合には十分注意して行ってもらいたいが、どうしてもこの機能を利用したい場合には、これについてもヘルプ等を参照し、またファイルの圧縮等についての知識も習得した上で行ってもらいたい。

 電子メールは、手紙やはがき、電話、ファックスなどに続く新たなコミュニケーション手段として活用されてきている。特に企業などでは、相手がそこにいなくても良い、出先などでも(モバイルコンピュータ等を使えば)利用することができる、手紙などに比べ非常に高速である、通信内容が既に電子情報となっているので、個人であるいは組織としてそれらを整理することが容易であるなどの理由からこれからますます利用されていくものと思われる。

 ここでは色々と細かい話もしたが、実際に利用してみれば(複雑なことをやらない限り)そう難しいものではない。初めのうちは友人同士での遊び感覚でも良いから、電子メールを積極的に利用し、電子メールの利用に慣れていってもらいたい。そして、より多くの人間が電子メールを日常的に利用する(例えば1日に1回は必ず自分宛てのメールが届いているかどうか確認する)ようになれば、より便利な通信手段として欠かすことのできないものとなるであろう。

 ただし、新聞等でも報じられているように、電子メールの匿名性を利用して他人に対するいやがらせ(当人がそう思っていなくとも、相手がいやがること)などが行われる可能性があることも事実である。こうしたことは、その相手が迷惑をこうむるだけでなく(単に迷惑では片付けられないことにもなる)、電子メールがそのように利用されることから、その利用そのものに対しても何か制約が加えられるなど、電子メールの利用者全体に大きな影響をも与えかねない。こうしたことには十分な配慮を行ってもらいたい。


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