新潟大学経済科学部では、学際日本学プログラムにおいて、留学生との意味ある共修(co-learning)を実現するために、海外の協定大学とともに「ダブルディグリー・プログラム」(Double Degree Program, DDP)を実施しています(2022年4月より)。
新潟大学から協定先大学に留学し、あるいは協定先大学から新潟大学に留学して、所定の単位を取得し、協定先大学と新潟大学から2つの学位を取得するプログラムです。
従来のように外国語の習得を主目的とする留学ではなく、外国語で専門を学び、出身大学と同等の学位(学士)を留学先でも取得することを目指すもので、従来の留学からさらに一歩進んだプログラムです。
新潟大学でDDPを担う経済科学部・学際日本学プログラムでは、政治史、社会思想史、グローバル・ヒストリー、宗教史、表象文化論、視聴覚文化、アニメーション、ポップカルチャー研究、ジェンダー論など、学生一人一人の問題関心に沿った多様な学修が可能です。
詳しくは、プログラム紹介、アジア連携研究センターなどのページをご覧ください。
新潟大学で取得した単位の相当部分、あるいは協定先大学で取得した単位の相当部分を、協定先大学ないし新潟大学の単位として認定する「単位認定」制度を活用することによって、協定先大学と新潟大学でのそれぞれの学位認定に必要な単位を無理なく揃えることができます。
協定先大学から新潟大学に留学してくる優秀な留学生と新潟大学学生とのあいだで意味ある共修(co-learning)―対話による学び―を実現し、複眼的にものをみる視野と対話的な思考力を身につけます。新潟大学から協定先大学に留学する場合も同様です。
なお、DDPの実施に係る検定料・入学料・授業料は相互不徴収となります。
新潟大学で学んでいる留学生の声です。
ヒョン・ユンハ(HYUN YUNHA)
私は韓国・ソウルの東国大学校からDDPプログラムを通して新潟大学へ留学をしています。DDPプログラムに参加した理由は、自分の専攻の専門性を高めたいと思ったからです。
学際日本学プログラムに最も惹かれた点は、興味関心のある分野を深く勉強することができる点です。このプログラムはモジュール形式になっていて、さまざまなテーマの中で自由に選んで履修できます。また、卒業論文という大きな目標をもって学習が行われますが、韓国にはほとんどないゼミもあって、さらに深化した内容の勉強ができます。2年間韓国の大学で学んだ知識を活かしながら新しいテーマに挑戦できることがDDPプログラムのメリットです。
また、日本の学生と同じ学校生活を送りながら日本社会を一層深く理解できます。旅行や交換留学とは違うことに向き合いながら自然に日本社会のルールや雰囲気がわかります。学際日本学プログラムは比較的少人数で、専攻の授業を一緒に取りながら仲良くなることができます。授業中に議論しながら仲良くなることもあり、授業が終わった後に声をかけてくれた人も多かったです。さらに、生活面や学習面でサポートをしてくれる日本人学生のチューターも付けてくれるため、困ったことや分からないことがある時にすぐに聞けます。私もチューターにたくさん助けてもらって、今は何でも話せる親しい関係になりました。 そのほかに、留学生向けの授業を受けたり、韓国語チャットのアシスタントを担当したりして、異なる文化・教育背景を持つ人と触れながら毎日充実した学校生活を送っています。
初めて新潟に来る人からすると、この地域にあまり馴染がなくて、いろいろと心配ごとが多いと思います。私もこれまでずっとソウルで住んでいたため、周りはいつも賑やかでした。しかし、実際に来てみたら町が大きく、特に学校の周辺は大学生が多くて活発な雰囲気です。新潟は韓国と関わりも多くて特色ある地域ですが、韓国人にはあまり知られていない地域です。とはいえ、ここで様々な体験ができて嬉しいです。ここで過ごした時間が人生において貴重な経験になると思います。
현윤하
안녕하세요, 저는 서울의 동국대학교에서 DDP 프로그램을 통해 니가타 대학에 오게 되었습니다. 저는 2024년 1학기부터 3학년으로 입학했습니다. DDP프로그램에 참가하기로 결정한 가장 큰 이유는, 제 전공에 대한 전문성을 높이고 싶다는 생각이었습니다.
학제 일본학 프로그램에 와서 가장 만족했던 점은, 제가 원하는 분야를 더 깊게 공부할 수 있다는 점입니다. 이 프로그램은 모듈 형식으로 이루어져 있어 다양한 주제 속에서 자유롭게 본인이 원하는 과정을 이수할 수 있습니다. 그리고 졸업논문이라는 큰 목표를 가지고 학습을 이어 나가게 되는데, 한국엔 거의 없는 연구수업인 ‘제미’도 있어서, 관심 분야를 보다 깊게 배울 수 있습니다. 2년간의 한국 대학 생활을 통해 배웠던 지식을 활용하면서 새로운 분야에 도전할 수 있는 것이 DDP 프로그램의 큰 이점이라고 생각합니다.
또, 일본 학생들과 똑같은 학교생활을 보내며 일본 사회를 한층 더 깊이 이해할 수 있습니다. 여행이나 교환학생과는 또 다른 일들을 맞닥뜨리게 되면서 자연스럽게 일본 사회의 규칙과 분위기를 배울 수 있습니다. 학제 일본학 프로그램은 비교적 소수 프로그램이므로, 전공 수업을 함께 들으며 친구들과 쉽게 친해질 수 있습니다. 수업 중 얘기하다가 친해지기도 하고, 수업이 끝난 후에 먼저 말을 걸어주는 사람도 많았습니다. 게다가, 생활과 학업 면에서 서포트 해주는 일본인 학생 튜터를 붙여주시기도 해서, 곤란하거나 모르는 것이 있을 때 쉽게 물어볼 수 있습니다. 저도 튜터에게 많은 도움을 받았고, 지금은 무엇이든 얘기할 수 있는 소중한 사이가 되었습니다. 이외에도, 유학생 전용 수업을 듣거나, 교내 한국어 chat의 도우미 활동을 하면서, 다양한 문화와 교육 배경을 가진 사람들과 소통하며 풍부한 학교생활을 보내고 있습니다.
니가타에 처음 오는 사람이라면, 이 지역에 친숙하지 않아서 여러 걱정거리가 많을 것이라고 생각합니다. 저도 평생을 서울에서만 살아왔기에 그런 고민이 있었습니다. 하지만 실제로 와보니까 도시가 크고, 특히 학교 주변에는 대학생들이 많아서 활발한 분위기입니다. 니가타는 한국과 접점도 많고 특색이 많은 지역이지만, 한국인에게는 그다지 널리 알려져 있지는 않습니다. 그렇지만 저는 이곳에서 다양하고 새로운 경험을 할 수 있어서 뿌듯합니다. 니가타에서 보낸 모든 시간이 인생의 소중한 경험으로 남을 것 같습니다.
劉 勇康(Liu Yongkang)
私は中国海洋大学からの留学生で、劉勇康(LIU Yongkang)と申します。私は2022年4月にDDPプログラムを通じて新潟大学の経済科学部学際日本学専攻に入学し、2年間の留学生活がスタートしました。
新潟大学に来る前に私は中国海洋大学で2年間日本語の基礎を身につけ、日本に来てから日本語の勉強をさらに強化し、実際に運用することによって日本語能力が飛躍的に伸びました。同時にここでの生活を通して、日本の文化を深く理解することができ、日本人の友人もたくさんできました。言語能力を向上させたことと日本文化に触れることができたこと以外に、日本の二次元文化が好きな私は学際日本学専攻のアニメ研究分野に魅力を感じました。新潟大学は日本でも数少ないアニメ研究の授業を開設し、アニメ作品の創作過程で生まれた中間素材を通じて、アニメの背後に隠れた物語や表現手法を分析しています。このような授業は私に表象から本質を探るという研究方法を教えてくれて、さらに研究の道を歩みたい夢を育ててくれました。
新潟に来たばかりの頃、新潟の穏やかな雰囲気に感心し、元々焦っていた心も落ち着き、周りの美点を見つけるようになりました。中国海洋大学がある青島市と同じく海岸都市である新潟は、綺麗な澄んだ青空が広がっていて、日本海側の唯一の政令指定都市として賑やかである一方、みどり豊かな里として、田園の風景が広がっています。夕方、窓越しに日本海に沈みゆく夕日を眺めながら、ふっくらとした新潟コシヒカリを味わっているうちに、目の前のすべてが美しい絵巻のように広がっていきます。
新潟大学は悠久な歴史を持つ国公立大学として、優秀な教員チームを有しています。経済科学部のどの学科であっても、優れた教員たちから最も専門的な指導を受けられます。授業では、日本人の学生と一緒に勉強し、討論し、留学生の身分を忘れるぐらい、本当の新潟大学の学生になることができます。先生たちはとても親しみやすいです。私は時々先生との食事会に呼ばれ、その場で近況について話したり、学術問題を交流したりして、師でも友でもある素敵な状態になっていました。ほかに、生活面でも先生たちから多くの有益なアドバイスや情報をもらいました。手続きなどの問題については、経済科学部の学務チームが丁寧に答えてくれて、些細なことでも細かく指導してくれます。新潟大学の魅力的なキャンパスを行き来しているにせよ、にぎやかな学園祭に参加するにせよ、全ては貴重な体験・経歴であり、青春を無駄にしていない気分です。
先生方のご指導とご助力のもとで、私は研究生として東京大学に入って、さらに知の頂点を目指す機会を得ることができました。卒業を目前にして、頭の中に2年間の留学生活が浮かべ、とても満足しています。DDPプログラムが今の私を作ってくれたことに改めて感謝の意を伝えると同時に、先生方のご支援と励ましに心から感謝を申し上げます。
刘勇康
大家好,我叫刘勇康,是一名来自中国海洋大学的留学生。我于2022年4月通过DDP进入新潟大学读学際日本学专业,开启了为期两年的留学生活。下面让我来谈谈我的留学生活以及对新潟和新潟大学的印象吧!
在来到新潟大学之前我在中国海洋大学的两年间积累了日语基础,来到日本之后通过进一步加强日语学习并实地运用,我的日语能力得到了突飞猛进般提升。与此同时深入了解了日本文化,也交到了不少日本朋友。除了提高日语和接触日本文化以外,对于像我一样喜爱日本二次元文化的人来说,学際日本学专业中的动漫研究领域非常有吸引力。新潟大学开设了一些在日本都是少数且先进的研究动漫的课,具体来说是通过动漫作品的创作过程中产生的中间素材,分析动漫背后故事及表现手法。这类课教会了我如何通过表象去窥探本质以及其手段方法,也让我萌发了要做学术研究的想法。
初到新潟,便被它安逸祥和的气氛所感染,整个人都少了很多浮躁。与青岛相同,同样为海岸城市的新潟,有着湛蓝的天空与清新的空气。新潟作为日本西海岸唯一的政令指定都市,有着都市的繁华,而作为稻米之乡洋溢着浓浓田园气息。傍晚眺望着窗外海上落日的余晖,品尝一碗香喷喷的新潟越光大米,无言之中,便是新潟美的画卷。
新潟大学作为老牌的国公立大学,有着悠久的历史之余,也有强大的师资力量。无论是哪个专业,在经济科学部里都有其对应的教授给予最专业的指导。在课上,我与日本学生一起学习,一起探讨,可以抛开留学生身份的制约,真正的做一名新大学生。这里的老师们十分和蔼可亲,平易近人。我时常被邀请参加与教授的聚会。在聚会上,大家畅谈自己的近况,交流学术问题,达到了亦师亦友的良好状态。同时,在生活中老师们也会给予很多建议和帮助。对于生活中的问题,经济科学部的学务团队也会耐心解答,无论是多么小的问题都会详细指导。无论是穿梭在新大魅力的校园里,还是参加校内热闹的学园祭,都觉得不虚此行,收获颇多,更没有辜负美好青春。
如今,在老师们的指导与帮助下,我得以有机会进入东京大学进一步攀登学术高峰。在这即将毕业离开之际,脑中闪现出在这里的点点滴滴,感慨万分。再次感谢这个项目成就了如今的我,感谢留学期间各位老师同学对我的帮助和鼓励。
DDPをめざすのであれば、まずは外国語をしっかり勉強する必要があります。海外の協定大学から新潟大学に迎え入れる留学生には、来日時に日本語能力試験(JLPT)N2合格レベルの日本語運用能力を求めています。新潟大学から海外の協定大学に留学する際の外国語能力の基準については、詳しくは各外国語担当の先生に質問してみてください。