研究・ゼミ紹介

【地域リーダープログラム】「書く」文化と「地域」文化

2020年06月02日

地域リーダープログラム
研究

 漢字には三千年の歴史があって、例えば「文」字は人の姿を象ったもの、「化」は化ける、変化のこと。つまり人が生み出したものを「文化」と捉えるのが私の専門分野からの言及である。スイッチをオフにすると消えてしまいそうな今日の諸文化にあって、いかなる時代になろうとも「書く」行為が失われないことは歴史が証明している。「読み」「考え」「話す」など暮らしの所作と表裏一体にある手書き文化の追究が、研究の主軸である。講義では手紙、贈答の書、のし紙、履歴書等の正しい書式、文字に関する一般教養を取り扱う。この延長線上に、芸術としての書文化がある。
 またもう一つ、新潟県ゆかりの伝統書画文化を通し、人材を輩出した土壌の魅力を探っている。学外の方々と「越佐文人研究会」を組織し、県下各地との共同研究を継続しているのだが、三、四年次の講義とこの活動を絡ませる予定である。国際化は現代の流れだが、一方それは足元である日本のすばらしさをかみしめてからの話であろう。四季に富んだ自然豊かなこの地でしか吸収できないことがたくさんあることを、「暮らしと書文化」「日本文化論」「ビジネス書道入門」等の講義でご披露したい。
 なお教育学部と兼任担当のため、研究室は教育学部G棟にある。

 

経済科学部 地域リーダープログラム
教授 岡村 浩

※掲載内容は取材当時のものです